[メイン4] 東北ずん子 : 　

[メイン4] 東北ずん子 : 　

[メイン4] 東北ずん子 : 「皆さん忙しそうですねぇ…」

[メイン4] 東北ずん子 : すりすり、妹にするように丁寧に擦り込みつつ

[メイン4] ガタノゾーア : 「んむ、んぬむ」
慣れない感触になんとも言えないむずかゆさを感じて

[メイン4] ガタノゾーア : 「みんなどこかへ行ったな」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ですね～」

[メイン4] ガタノゾーア : 「なぜかベールと雪泉から遠のくようなかんじで」

[メイン4] 東北ずん子 : 「フフ…」

[メイン4] 東北ずん子 : 「夏の魔物、というやつですよ」

[メイン4] ガタノゾーア : 「まものか」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「熱さに当てられて…なんかすごい事をしたくなる」

[メイン4] 東北ずん子 : 「走って…泳いで…」

[メイン4] 東北ずん子 : 「海に瓶投げたり…」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ずんこの悪巧みもそういうことか」

[メイン4] ガタノゾーア : 「夏は私いがいにもそういうものが現れるのだな」

[メイン4] 東北ずん子 : 「そういうものですよ～♪」

[メイン4] ガタノゾーア : 「んむ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「よっと」

[メイン4] 東北ずん子 : 背中から撫で終えて

[メイン4] ガタノゾーア : 「ん」

[メイン4] ガタノゾーア : 「これで終わったか？」
日焼け止めがどこまで塗るものかわかっておらず、純粋な疑問として

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「殻の部分は塗ります？」

[メイン4] ガタノゾーア : 「殻か」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ぬった方がいいのか？」

[メイン4] ガタノゾーア : 「んむ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「う～ん」

[メイン4] 東北ずん子 : 「どうなんでしょうね？きりちゃんの包丁は塗ってないんですけど」

[メイン4] ガタノゾーア : 「からだの一部ではあるな」

[メイン4] ガタノゾーア : 「んむ、たのんだ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「仕方ないですねぇ」

[メイン4] 東北ずん子 : タオルにポリッシュを混ぜて

[メイン4] 東北ずん子 : 「はいはい」
磨き始める

[メイン4] ガタノゾーア : 「うおぬお」
ここ一日で一番新鮮な気持ちになる

[メイン4] 東北ずん子 : 「光沢出るまでしましょうか」

[メイン4] 東北ずん子 : 「目指せ、鏡面仕上げ」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ぬおおお」
キュピキュピと磨かれる音に心なしか翻弄される

[メイン4] ガタノゾーア : 「私は…ひかるのか？」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「あの常夏の太陽を弾く程！」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ぬお…」

[メイン4] ガタノゾーア : 「私は闇の化身のはずだが…」

[メイン4] ガタノゾーア : 「しかし太陽をよせつけぬのは…いいな…」

[メイン4] 東北ずん子 : 「フフ…でしょう」

[メイン4] 東北ずん子 : キュッキュと磨きつつ

[メイン4] ガタノゾーア : 慣れない感触にさっきまで翻弄される気持ちだったが

[メイン4] ガタノゾーア : ずん子に丸め込まれて
今は磨かれる音に合わせて得意気な表情を浮かべる。

[メイン4] 東北ずん子 : 「おお、綺麗になってきました」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ほほう」

[メイン4] 東北ずん子 : 「メタリックな質感です」

[メイン4] ガタノゾーア : (嬉しそうに小声で鳴く)

[メイン4] ガタノゾーア : 「そろそろか」
嬉しそうにそわそわしながら

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「…完成！」

[メイン4] 東北ずん子 : 磨き上げたその殻は

[メイン4] 東北ずん子 : 太陽すらも弾く

[メイン4] ガタノゾーア : 「…！」
見えてもないのに得意気な様子

[メイン4] ガタノゾーア : ふふん、といった格好をして

[メイン4] ガタノゾーア : 「手間をかけたな」

[メイン4] ガタノゾーア : 「もう太陽にはまけぬ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「眩しいですね」

[メイン4] 東北ずん子 : サングラスして

[メイン4] ガタノゾーア : 「まぶしいか」

[メイン4] 東北ずん子 : 「反射しますので」

[メイン4] ガタノゾーア : 「つらいなら殻に少し闇をまとってもかまわぬが」

[メイン4] 東北ずん子 : 「いいんですよ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「これが"夏"です」

[メイン4] 東北ずん子 : 「直視できないほどの」

[メイン4] ガタノゾーア : 「なるほどな」

[メイン4] ガタノゾーア : 「私自身はすでに魔物の類いだとおもっていたが…」

[メイン4] ガタノゾーア : 「さらに夏の魔物と化したわけか」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ！」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ほほう…」

[メイン4] ガタノゾーア : たいそうご機嫌。

[メイン4] 東北ずん子 : 「…ふふ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「やり過ぎたかな」

[メイン4] 東北ずん子 : 満足げにそう呟いて

[メイン4] ガタノゾーア : 「かまわぬ。手間をかけたな」

[メイン4] ガタノゾーア : 「さて、約束があったな」

[メイン4] ガタノゾーア : 「こんどは私が塗る番か」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ポリッシュを？」

[メイン4] ガタノゾーア : 「…？そうしたいならするが」

[メイン4] 東北ずん子 : 「止めときます、普通にどうぞ～」

[メイン4] ガタノゾーア : 「任された」

[メイン4] ガタノゾーア : そう言って小さな手に日焼け止めをのせて、伸ばし

[メイン4] ガタノゾーア : 「分かりやすい所からだな」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ」

[メイン4] ガタノゾーア : やや拙い手つきで素肌の背中に塗り始める。

[メイン4] 東北ずん子 : 「上手ですよ～」

[メイン4] 東北ずん子 : にこにこと

[メイン4] ガタノゾーア : 「ほほほう」

[メイン4] ガタノゾーア : 「やり方はあっているということか」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ええ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ちゃーんと、焼けそうなところにですよ」

[メイン4] ガタノゾーア : 手を背中に付けては、日焼け止めを伸ばし
足りなくなったら継ぎ足し

[メイン4] ガタノゾーア : 意外にもやや慎重に
拙いなりに、少しずつ丁寧に塗っていく

[メイン4] 東北ずん子 : 「皆さんも仲良くしてると良いんですけどねぇ」

[メイン4] ガタノゾーア : (日がよく当たりそうな所か…)
思いあたる場所には少し厚めに塗って

[メイン4] ガタノゾーア : 「ああ、そうだな」

[メイン4] ガタノゾーア : 「たぶん問題はない」

[メイン4] ガタノゾーア : 「夏の魔物だからな」

[メイン4] 東北ずん子 : 「フフ…ですねぇ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「深くなりすぎても夏の魔物です♪」

[メイン4] ガタノゾーア : 「次は…」
腕に手を乗せて

[メイン4] 東北ずん子 : 「ん～」

[メイン4] ガタノゾーア : ゆっくりとなぞるように
日焼け止めを付けた手を撫で下ろす。

[メイン4] ガタノゾーア : 手の甲にも触れて
手のひら同士を合わせて撫でて

[メイン4] ガタノゾーア : 指の間にも塗り込むために
ずん子の手を指を絡めるように握る

[メイン4] ガタノゾーア : 「ん」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ん」

[メイン4] 東北ずん子 : 「丁寧ですね、フフ」

[メイン4] ガタノゾーア : 「約束だからな」

[メイン4] 東北ずん子 : 「偉いですよ」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ふふん」

[メイン4] ガタノゾーア : そのままもう片腕も塗って
塗り終えて

[メイン4] ガタノゾーア : 「つぎ、あし」

[メイン4] 東北ずん子 : 「おや」

[メイン4] 東北ずん子 : ぐっと足を抱えてあげて

[メイン4] ガタノゾーア : 自然と指が肌に、少しだけ沈み込みながら
ゆっくりと塗っていく。

[メイン4] 東北ずん子 : 「くすぐったい」

[メイン4] ガタノゾーア : 「ふむ？」

[メイン4] ガタノゾーア : 「だがこれ以上にうまいやり方は知らぬ…すまぬが我慢してくれ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「フフ、いいですよ」

[メイン4] 東北ずん子 : 「そういうのも"楽しい事"なので」

[メイン4] ガタノゾーア : 「んむ」

[メイン4] ガタノゾーア : 膝の裏から足の裏まで隅々と

[メイン4] ガタノゾーア : 塗り終えて、そして

[メイン4] ガタノゾーア : 「ふむ…」

[メイン4] ガタノゾーア : 見える肌の分は塗り終えたが

[メイン4] 東北ずん子 : 「ん」

[メイン4] 東北ずん子 : 「ありがとうございました、ガタノちゃん」

[メイン4] ガタノゾーア : 「水着の下も…ぬった方がいいのか？」
触手をうねらせ

[メイン4] 東北ずん子 : 「おや…」

[メイン4] 東北ずん子 : 「…ん～」

[メイン4] ガタノゾーア : 「とりあえず日のあたる部分は済んだが」

[メイン4] 東北ずん子 : 「やめときましょう、だって」

[メイン4] 東北ずん子 : 「殻の下も塗ってないでしょう？」

[メイン4] ガタノゾーア : 「なるほどな」

[メイン4] 東北ずん子 : 「っと…よし！」

[メイン4] 東北ずん子 : 「さ！みんな誘って遊びに行きますよ！」

[メイン4] 東北ずん子 : 目に星を浮かべて、ぐっと

[メイン4] ガタノゾーア : 「ああ。そうだな」

[メイン4] ガタノゾーア : ずん子の隣で内心ウキウキしながら

[メイン4] 東北ずん子 : そのまま走っていくのだった

[メイン4] ガタノゾーア : 　

[メイン4] ガタノゾーア :